FX 最近の為替相場の動向

このエントリーをはてなブックマークに追加

NHKのテレビで毎日何度となく放映されているニュースの最後に「株と為替の値動きです。」という前置きの後に日経225種の平均株価と米ドルと日本円の為替レート(交換比率)が報じられます。このように日本で一般的に単に「為替」と言うと、米ドルと日本円のレートですね。直近の数か月は、日本円とドルが安くなり、ユーロ、英国ポンドなどの欧州通貨が買われる展開が続いています。その為、日本円とドルの為替レートはほとんど動かないのです。

さて、欧州ではコロナウイルスが蔓延し、ロックダウンなどで人の移動が強く制限され、観光、貿易産業のダメージが大きかったですね。最近になり、コロナウイルスのワクチンの接種が進み、コロナの患者数が激減しています。地域や国によっても事情が違いますが、ヨーロッパでは観光資源が多いだけにワクチンでコロナウイルスが抑え込めるという期待が確実になりつつあるので、欧州通貨が買われているのでしょう。

コロナウイルスのワクチン接種はアメリカでも順調に進んでいますね。ただアメリカでは、これまでに給付金などの形で大幅な金融緩和をしてきています。この金融緩和により、アメリカに流通するドルの量が増えています。これを専門用語では「マネタリーベース」と言いますが、それが増えているのでドルという通貨の価値が下がりつつあるとみられています。その為にドルが売られ、欧州通貨が買われる展開が続いているのでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です